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都城鍼灸ジャーナル ;パニック症について

本日は、パニック症についてです。
いぜんのブログで不安症について書きましたが、その中に属する1つの疾患です。

パニック症は予期しないパニック発作を繰り返し、発作を避ける行動などが1ヶ月以上続くもの。とされます。
つまり1回のパニック発作は、パニック症ではありません。
パニック症とパニック障害は同じです。

疫学;
100人に1人がパニック症とされています。
またパニック発作は20%が生涯で経験する割合とされています。つまり5人に1人は、1度はパニック発作を経験することになります。

パニック発作とパニック症の関係;
パニック発作を経験した人のうち、1/4~1/3がパニック症に進展するとされています。
その後、発作が起こるのを怖がる「予期不安」や慣れない場所などを怖がり行けなくなる「広場恐怖」などがおこることがあります。

発症メカニズム;
パニック症の全ては明らかとなっていませんが
脳機能の関与が指摘されています。
不安感というのは、脳から出る危険信号です。
そうすることで、身を守ることができます。ですが、パニック症の方はその危険信号が過剰となっている状態です。
この危険信号は脳からのノルアドレナリン分泌が心臓や肺などに伝わり、動悸や呼吸苦などの身体症状となって現れます。

早期治療;
日常生活に支障をきたすので、早期から積極的な治療が望ましいとされています。
とはいえ、それがなかなか難しいのですが、周りの方の協力が必要です。
うつと類似する部分もあり、自殺率も高いので、周囲の方の協力も必要です。
まずは、パニック症自体では死ぬことはない。ということを知ってもらうことが大切です。
次に最終的な目標は、薬物療法を行わなくても日常生活を制限なく過ごせるようになること。です。

鍼灸治療は、薬物療法や認知行動療法の補助的なものになります。
お悩みの方は一度、ご相談ください。