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はりきゅうマッサージReLifeの岩元です。
本日は、日本でも始まった新型コロナウイルスのワクチンに関する情報をまとめてみました。
2021年2月現在、ワクチンは3種類
ファイザー
モデルナ
アストラゼネカ
で、いずれも2回の接種(接種間隔は異なります)が必要で、筋肉注射となります。
ファイザーとモデルナは、コロナウイルスの手足(スパイクと呼ばれます)のメッセンジャーRNAという遺伝子情報を投与しますが、
アストラゼネカは、スパイク遺伝子が体の中で発現するように誘導する情報を投与します。
ワクチンが開発されると、その効果を調べるために臨床試験というものが行われます。
これは、実際にヒトに投与して効果や安全性を調べるものです。
2回目の接種が済んでから7日または14日後までに、PCR検査や症状の有無がないかで調べられています。
副反応(副作用)については、接種後2ヶ月程度の調査がされています。
すべての臨床試験で、ランダム化比較試験という方法で実施されています。
これは、接種を受ける希望者に、本物と偽物(プラセボ)を投与するグループに分ける際に、無作為に選ぶという方法です。
それぞれの結果を書いていきます。
ファイザーの場合、
16歳以上を対象に、米国、アルゼンチン、ブラジル、南アフリカ、ドイツ、トルコで実施
・ワクチン投与群21,720 人、プラセボ投与群 21,728 人
その結果、・COVID-19 を発症した 170 人中、ワクチン投与群は 8 人、プラセボ投与群は 162 人
これより、COVID-19 発症に対す る 有 効 性 は 95%(95%信頼区間 90.3–97.6)
副作用は、本物を投与した方に多く、65歳以下と以上で分けると、65歳以下の方が副作用の出現は多かった。
日常生活に支障がでる副反応は、1%以下
モデルナの場合、
18歳以上のアメリカを対象に実施。
ワクチン投与群 15,210人、プラセボ投与群15,210 人
・COVID-19 発症者はワクチン投与群で 11 名(1,000 人年あたり 3.3、95%CI 1.7–6.0)、プラセボ 投 与 群 で185 名(1,000 人年あたり 56.5、95%CI 48.7–65.3)
・COVID-19 発症に対する有効性は 94.1%(95%信頼区間 89.3–96.8)
・COVID-19 を発症し重症化した人は 30 人で、全てプラセボ群(有効性100%)
副作用は65歳以下に多いが、重篤な例はプラセボと変わらない。
アストラゼネカの場合、
18歳以上の英国、ブラジル、南アフリカで実施
・ワクチン投与群5,807 人、プラセボ投与群 5,829 人
・COVID-19 を発症した 131 人中、ワクチン投与群は 30人、プラセボ投与群は 101 人
・COVID-19 発症に対する有効性は70.4% ( 95% 信 頼 区間 54.8–80.6)
・標準量 2 回投与群における有効性は 62.1% ( 95%CI41.0–75.5)
・初回は低用量、2回目は標準量を投与された群における有効性は 90.0%(95%CI 67.4–97.0)
副作用は、ワクチンと関連ありとされた重篤な例は1人
アストラゼネカのワクチンは、有効率が低い傾向にあります。
これは他の2つのワクチンと仕様が異なるためかもしれません。
またこれらの臨床試験の結果だけでは、まだ不明な点も多いので、もっともっとデータが必要ですし、
そもそも日本人に通用するかも分かりません。
コロナウイルスの死亡例は、海外と比べて日本は低い傾向にあるので、ワクチンに関しても違いがあるかもしれません。
また今後の報告がでれば、まとめてみようと思います。
記事の詳細を記述します。