お世話になっております。
宮崎 都城 はりきゅうマッサージReLifeの岩元です。
本日は、かかとの痛みの原因として最も多い足底筋膜炎についてです。
足底筋膜炎は、足の裏にある足底腱膜(かかとから指先まである腱)に長い時間の負荷がかかることで起こる炎症のことで、足底腱膜炎と呼ばれることもあります。
特徴としては、
動き出しの1歩目が特に痛い。でも動いていけば痛みは和らぐ。
踵の真ん中が特に痛いけど、人によっては足裏全体が痛いこともある。
ジョギングなどをするランナーや、ダンサーに多い。
肥満者や長時間立って仕事をする方に多い。
とされています。
なぜ、こうした痛みが起こるのか?
足底筋膜炎の起こり方は、大きく2パターンあります。
足裏の足底腱膜は、伸びたり、縮んだりすることで、歩く・飛ぶなどの動作を補助します。
長時間の立仕事では、足底腱膜に体重がずっとかかることで、足底腱膜が伸ばされ続けることで炎症が起こります。
さらに肥満者の立仕事では、その負荷は大きいと思います。
歩く・飛ぶといった動作を繰り返すランナーやダンサーは、
足底腱膜を酷使しすぎることで起こります。
どちらかといえば、足底腱膜が縮む動作が多くて起こることが多いようです。
よくゴルフボールなどで足裏をゴロゴロする方法などがありますが、
あれは足底腱膜を緩める効果があります。
つまり足底腱膜が縮んでいるのを緩めるということなので、
長時間の立仕事がきっかけで起こる足底筋膜炎では、効果は弱い(全くないわけではありません)と思います。
足底筋膜炎の起こり方に注目することで、どんなケアが最適なのか?
を考える第1歩かと思います。
足底筋膜炎は、時間はかかりますが、90%は治療をすれば治るとされています。
お悩みの方は、一度ご相談ください。
本日は、ここらへんで。
お世話になっております。
宮崎、都城 はりきゅうマッサージReLifeの岩元です。
本日は、脂漏性皮膚炎について。
脂漏性皮膚炎は、乳児・青年・成人に多く、
人口の1-3%程度が罹患する皮膚疾患です。
男性の方が多いとされますが、日本では女性も多いようです。
原因は、マラセチアという真菌の1種が肌で増えて、
肌の赤みやかゆみなどが、頭皮・顔・胸・背中などに起こるとされます。
脂漏性皮膚炎は、先日書いた酒さなどと合併して起こったりもします。
治療は、
抗真菌剤やステロイド治療が行われますが、
治療には時間を要することが多いようです。
そのため、途中で治療を断念するケースが多いとされます。
鍼灸治療による報告例は少ないですが、
今回は1つ紹介します。
雑誌名; Am Fam Physician. 2015 Feb 1;91(3):185-90.
論文タイトル;Diagnosis and treatment of seborrheic dermatitis
著者名;Gary W Clark 1, Sara M Pope 2, Khalid A Jaboori 1
30歳の女性、基礎疾患に甲状腺疾患あり。
10年にわたり、主に頭皮に脂漏性皮膚炎を患っていた。
薬の効きが悪く、鍼灸治療を4ヶ月の間に25回実施したそう。
その結果、完治とはいかないが、症状の改善傾向が認められたようです(写真)。
酒さのときと同様に、脂漏性皮膚炎も鍼灸治療が有効とするエビデンス(科学的根拠)は低いです。
ですが、薬を試しても効果がないときには、鍼灸治療を一考する価値はあると思います。
こうした皮膚疾患でお悩みのかた、一度ご相談ください。
お世話になっております。
宮崎、都城 はりきゅうマッサージReLifeの岩元です。
本日は、酒さに関する論文の紹介です。
雑誌; Medicine (Baltimore). 2018 Aug;97(34):e11931.
論文タイトル;Treatment of Rosacea using acupuncture for improving the local skin microcirculation: A case report
著者名;Yacen Gao 1, Weipeng Lin, Sisi Zhou, Guoqi Shi, Jun He, Yongjun Chen
酒さは、男性よりは女性に多く、特に40代で多くなる傾向があるようです。
そんな酒さに、1年半ほど悩まれた52歳の女性。
塗り薬を頑張っても、なかなか良くならず、鍼治療をやってみることにしました。
お顔の6箇所に鍼治療を行ったところ、3回の治療後には、鼻の赤みが軽減してきたとのこと。
治療前と治療中、治療後にお顔の血流をサーモグラフィで計測すると、血流が減少してきているとされました。
酒さは、なかなか改善しない皮膚疾患の1つですが、
鍼治療はときにこのような改善を示すことがあります。
科学的根拠としては弱いですが、今後の研究次第では、エビデンスの構築が進むと思います。
酒さで悩む方は、人前で肌を露出することに抵抗があり、お化粧で隠す・マスクで隠すなどの対策をされる方。
今回の症例のように塗り薬で頑張っても、改善に乏しく、治療をあきらめてしまう方も少なくありません。
鍼治療を行うにしても、今回の症例のように少ない治療回数で改善が得られるとは限りません。
ですが、鍼治療を試すのも1つの方法です。
都城近辺で酒さでお悩みの方、ご相談ください。