はりきゅうマッサージReLife



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  • 脂漏性皮膚炎と鍼治療

    お世話になっております。
    宮崎、都城 はりきゅうマッサージReLifeの岩元です。

    本日は、脂漏性皮膚炎について。
    脂漏性皮膚炎は、乳児・青年・成人に多く、
    人口の1-3%程度が罹患する皮膚疾患です。
    男性の方が多いとされますが、日本では女性も多いようです。

    原因は、マラセチアという真菌の1種が肌で増えて、
    肌の赤みやかゆみなどが、頭皮・顔・胸・背中などに起こるとされます。
    脂漏性皮膚炎は、先日書いた酒さなどと合併して起こったりもします。

    治療は、
    抗真菌剤やステロイド治療が行われますが、
    治療には時間を要することが多いようです。
    そのため、途中で治療を断念するケースが多いとされます。

    鍼灸治療による報告例は少ないですが、
    今回は1つ紹介します。

    雑誌名; Am Fam Physician. 2015 Feb 1;91(3):185-90.
    論文タイトル;Diagnosis and treatment of seborrheic dermatitis
    著者名;Gary W Clark 1, Sara M Pope 2, Khalid A Jaboori 1

    30歳の女性、基礎疾患に甲状腺疾患あり。
    10年にわたり、主に頭皮に脂漏性皮膚炎を患っていた。
    薬の効きが悪く、鍼灸治療を4ヶ月の間に25回実施したそう。
    その結果、完治とはいかないが、症状の改善傾向が認められたようです(写真)。

    酒さのときと同様に、脂漏性皮膚炎も鍼灸治療が有効とするエビデンス(科学的根拠)は低いです。
    ですが、薬を試しても効果がないときには、鍼灸治療を一考する価値はあると思います。

    こうした皮膚疾患でお悩みのかた、一度ご相談ください。

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  • 酒さと鍼治療

    お世話になっております。
    宮崎、都城 はりきゅうマッサージReLifeの岩元です。

    本日は、酒さに関する論文の紹介です。

    雑誌; Medicine (Baltimore). 2018 Aug;97(34):e11931.
    論文タイトル;Treatment of Rosacea using acupuncture for improving the local skin microcirculation: A case report
    著者名;Yacen Gao 1, Weipeng Lin, Sisi Zhou, Guoqi Shi, Jun He, Yongjun Chen

    酒さは、男性よりは女性に多く、特に40代で多くなる傾向があるようです。

    そんな酒さに、1年半ほど悩まれた52歳の女性。
    塗り薬を頑張っても、なかなか良くならず、鍼治療をやってみることにしました。

    お顔の6箇所に鍼治療を行ったところ、3回の治療後には、鼻の赤みが軽減してきたとのこと。
    治療前と治療中、治療後にお顔の血流をサーモグラフィで計測すると、血流が減少してきているとされました。

    酒さは、なかなか改善しない皮膚疾患の1つですが、
    鍼治療はときにこのような改善を示すことがあります。
    科学的根拠としては弱いですが、今後の研究次第では、エビデンスの構築が進むと思います。

    酒さで悩む方は、人前で肌を露出することに抵抗があり、お化粧で隠す・マスクで隠すなどの対策をされる方。
    今回の症例のように塗り薬で頑張っても、改善に乏しく、治療をあきらめてしまう方も少なくありません。
    鍼治療を行うにしても、今回の症例のように少ない治療回数で改善が得られるとは限りません。
    ですが、鍼治療を試すのも1つの方法です。

    都城近辺で酒さでお悩みの方、ご相談ください。

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  • 肝斑と鍼治療

    お世話になっております。 宮崎・都城のはりきゅうマッサージReLife、岩元です。 本日は、「肝斑」に対する鍼治療の論文から。 肝斑は色素沈着(シミ)の1つですが、他のシミと比べても天邪鬼なシミと言われています。 そんな天邪鬼な肝斑に鍼治療が有効か?を調べている論文を2つ。 今回紹介する論文は、ともに質の高い論文と言われる部類に入るものです。 論文1;雑誌名Complement Ther Clin Pract. 2016 Feb;22:1-7.     論文タイトルRandomized clinical trial of facial acupuncture with or without body acupuncture for treatment of melasma     著者名Lakkana Rerksuppaphol , Theekapun Charoenpong , Sanguansak Rerksuppaphol 肝斑に悩む女性41名を、 顔に鍼治療を行うグループ 顔+全身に鍼治療を行うグループ に分けます。 この2グループで、肝斑の変化を観察したものです。 その結果、 肝斑の範囲は、どちらも小さくなったけど、肝斑の状態を点数化したものでは、顔のみのグループの方が改善が良かった。 という報告 論文2;雑誌名 Acupunct Med. 2015 Aug;33(4):254-61.     論文タイトルAcupuncture for melasma in women: a systematic review of randomised controlled trials      著者名Qianyun Chai , Yutong Fei , Huijuan Cao , Congcong Wang , Jinzhou Tian 、 Jianping Liu 肝斑に対する鍼治療の報告を8つ集めて、総合評価をしたもの。 鍼治療との効果を比較するものとして、炎症を抑えるトラネキサム酸やビタミンと比べて鍼治療は効果があるか? その結果、 鍼治療は、効果と安全性の高い方法とされましたが、効果にはバラツキが大きい。 とされています。 こうした報告をみると、 肝斑に対して鍼治療は一定の効果はありそうです。 ですが、その効果には個人差があり、どのくらいで改善するのか?などははっきりしない。 ということになりそうです。 とはいえ、安全性も高い方法で、トラネキサム酸などと併用して治療することなども可能なので、 選択肢の1つになります。 天邪鬼な肝斑にお困りの方、鍼治療は科学的にもある程度の効果がしめされた方法です。

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