お世話になっております。
はりきゅうマッサージReLifeの岩元です。
先日、NHKにて「東洋医学 ホントのチカラ」というタイトルの番組がありましたが、
ご覧になった方はいらっしゃいますか?
番組内では、漢方薬・鍼灸・太極拳などが紹介されており、
鍼灸では、パニック症(障害)や脳卒中などへの鍼灸治療が紹介されました。
その中で、パニック症には内関穴というツボが提示されていました。
このツボがなぜパニック症などの心の病気に有用なのか?について補足しようと思います。
内関穴の下には、正中神経という体の中でも比較的太い神経が通っています。
これまでに、寝たきりで意識がない方に正中神経への電気刺激を行うことで意識が回復したケースや、うつ病などへの治療などに使われることがありました。
その理由として、正中神経を刺激すると、その情報が脳へと伝わり、脳からノルアドレナリンやセロトニンという物質が放出されることが報告されています。
このノルアドレナリンやセロトニンは、心の状態に影響するため、正中神経刺激が行われることがあります。
この正中神経は通る場所により、太さや深さが変わります。
そのため、比較的刺激しやすく、ある程度の深さがある内関穴周辺が適しているのです。
ここを指で押さえるだけでもある程度の効果はありますが、
その際に、こうした脳からノルアドレナリンなどが放出されるイメージを持ってもらうと、効果が上がります。
一種のイメージトレーニングとも言えると思います。
リラックスしたいとき、不安なときに、イメージしながら内関穴を押さえてみてくださいね。
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はりきゅうマッサージReLifeの岩元です。
本日は、タイトルにあるように膝痛に関してです。
膝痛は、日本人も一生のうちに経験することの多い痛みの1つです。
特に年齢を重ねると多くなる傾向にあり、変形性膝関節症や半月板損傷などがそれにあたります。
こうした膝の痛みがあると、動きたくない・外出したくなくなり、筋力が衰え、膝の痛みの改善に影響することが知られています。
確かに膝が痛いと歩くのが億劫になります。
そんなときは、鍼灸をしてみませんか?
変形性膝関節症の痛みなどに対して、鍼灸が有効であるとする報告は、日本でも海外でも多くあります。
痛みを抑える投薬治療や装具なども方法の1つですが、それでも治まらない痛みや副作用を気にする方には、
鍼灸は選択肢になると思います。
また運動も有効であるとされています。
体を動かしたくないという気持ちは分かりますが、運動による効果は大きいです。
色々な運動がある中で、水中ストレッチや筋トレが最適なようです。
筋トレといっても、重いものを動かす必要はなく、軽い筋トレで十分なようです。
今年発表された報告では、50歳以上の膝痛患者さんを対象にした筋トレ効果では、
低強度と高強度で痛み軽減の比較を行うと、
両者に差がないことが分かったようです。
低強度の負荷とは、自分ができる最大の重さの30%程度を15回程度×3セットを週3回行うのが目安のようです。
例えば、前ももの筋肉を鍛える運動で、30㎏が最高ならば、9㎏の重りで15回×3セットとなります。
これならば、自宅でも工夫すればできなくはないと思います。
低強度の運動と鍼灸の組み合わせで、嫌な膝の痛みを解消するのを目指しませんか?
いつでもご相談ください。
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はりきゅうマッサージReLifeの岩元です。
本日は冷え性に関する話です。
冷え性を訴える方は多く、男性よりも女性に多い傾向があります。
また冷えを感じる部分も、足だけ・手足だけ・全身・お腹だけなどのタイプがあります。
こうした冷え性を緩和する方法はテレビや雑誌などでも取り上げられていますが、
昔から有名な食べ物として「生姜」があります。
この生姜による体を温める効果は本当か?を研究した報告があります。
冷え性を訴える女性19名に、生姜10g・生姜20g・偽物の生姜を別々に飲んでもらいます(カプセルにしたもの)。
すると、生姜10gを摂取したら、安静時と比べて、体温が1時間後には約7%・2時間後には約8%・3時間後には約6.5%の増加を示したとされています。
また生姜20gでは、1時間後11%増加・2時間後12%増加・3時間後約9%の増加となっていました。
人間工学.2009;45(4):236-241.
しかし、この体を温める効果は、体の場所で異なることも報告されています。
体幹部に比べ、手足の温め効果は弱いとされています。
そのため、体幹部は生姜でしっかりと内側から温め、手足や首などは外からの保温と内側から温める鍼灸などがおすすめです。
冷え性は万病の元という言葉もあります。
簡単には治らないかもしれませんが、気になったら改善に向けて行動することをおススメします。
冷え性でお困りなら鍼灸を活用しましょう。